《YMSA発声・歌唱ワークショップ 第3回のまとめ》
【ワークショップメニュー】
※内容は前回と同じことが沢山ありますが、注意点は全て更新しています。1日目、2日目のまとめと見比べてみてください。
■ヨガ 30分(ストレッチ・ブレストレーニングの代わりに行いました)
・仰向けで自由に寝返りをうったり伸びをしたり
→体が緩むと楽にあくびが出せるので、あくびを目安に
・両手足を天井に向けぶらぶらして脱力・両膝合わせての緩いツイスト
・片膝を引き寄せてのしっかりツイスト&肩回し
※引き寄せた膝と側頭部を床に付け、余計な筋の緊張を緩ませた状態で
・猫のポーズとそのバリエーション1〜3種肘を併せた伸び上下にゆらして/片腕上げ回し
・椅子に座っての正しい姿勢
※下腹部を伸ばしおへそを1センチほど引き上げて
・首倒し/首回し/肩回し
※後ろに回すときは神経を痛めぬよう、顎を遠くへ
・腹式・胸式・完全呼吸法/片鼻呼吸法
※眉間に呼吸を通すように
(講師は ヨガセラピスト協会代表 宮原暁子先生 欠席をされた方など、より詳しく確認したい方は個別にご連絡ください)
■脳のトレーニング 10分
→マルチタスキングの能力を鍛えます。全ての動作を同時に俯瞰的に見れることを心がけましょう。
・グーチョキパー
→右手が勝つ、左手が勝つ、を自由自在に入れ替えられるように。
・隣の人と後出しじゃんけん
→正誤を判断している間に流れが止まらないように、思考を止めないよう心がけましょう。
・ジャンプで二拍子、三拍子
→手と足は全く別の部位ですが、どうして影響をし合ってしまうのかを考えてみましょう。
・三角形、四角形、丸
→同上で、丸になると途端に難しくなります。なぜかを考えてみましょう。
・たたく、こする
・(歌いながら)あっちかな
→歌いながら行うときに声がしぼんでしまわないよう気を付けましょう。
■発声 25分
・【息の通し方の練習】リップロールで発声練習
→音が飛ぶとき、登りから降りになるときにリップロールが止まりやすいことを踏まえ、自由自在になるよういろいろな方法を試しましょう。
・【息の通り道の練習】"ng"の子音つけた練習("んか"という発音で発声練習)
→んぎんげんがんげんぎんげんがんごんぐー(喉に影響を与えない舌の動きが必要です)
→舌が下方に落ちるほど鼻息は通りにくくなります。
→鼻息を感じにくい方は、声をなくして息だけで練習して徐々に声を出し、少しずつ感じてみてください。
・【脱力の練習】顎の下に指を置いて、そこが硬くなることのないように歌いましょう。
参考: http://www.musculature.biz/40/42/post_44/ (顎舌骨筋: 筋肉ガイド)
→舌先を使う「タ行」「ダ行」「ナ行」、「イ段」のときに硬くなりやすいので注意。
・舌を出して発声練習
→高音になるほど喉が締まってくる感じがします。鼻の中に鍵盤があるつもりで歌いましょう。
→喉が締まる感じがするときは喉の前の筋肉が反応していることが多いです。
【脱力の練習】を参考に、喉の前方に力が入らないよう心がけましょう。
※【息の通し方の練習】【息の通り道の練習】【脱力の練習】は声を出す上で最重要です。
※繰り返しになりますが、以上の内容は歌うときに考えてはいけません。基礎練習として、そして、うまく歌えない箇所を練習するときに、よく考えるようにしましょう。
■歌唱 45分
・お客様は、「目線」「姿勢」「表情」などあらゆるものを見ています。前奏、間奏、後奏など、歌っていないときにもお客様に見られていることを必ず意識しておきましょう。
・歌は一番始めに声を出すときにほぼすべてが決まります。楽しく、気楽に、集中できるよう心がけましょう。
・積極的な間違いは大歓迎です。消極的な間違いはいけません。お客様に伝えたいこと、表現したいことを、積極的に外に出していきましょう。
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【Q&A】
Q4 喉がガサガサするときはどうすれば
→A4 無理に声を出すことは厳禁です。リップロール、弱い声でのハミングなどで少しずつ少しずつ声を出していき、それで声が出てくるようならいいのですが、それで変わらないときは思い切って声を出すことをやめましょう。無理をすると声帯結節、ポリープの原因になります。そして、声帯のケアに最も大切なのは水分です。水分補給を欠かさず、就寝前に吸入をするのもいいでしょう。
Q5 子供たちの衣装はどうすれば
→A5 大人と同じく、上下・白黒と考えていますが、もしジブリのキャラクターの格好をしたい、などもよろしいかと思っておりますので、ご希望の方は次回ワークショップ時にお知らせください。
【ご自宅では…】
第1回、第2回と同じように、リップロールでの練習を中心に行っていただければ、と思いますが、何よりも大切なことは「楽しみながら声を出すこと」です。そして、声が出るようになってくると、声を出すのがさらに楽しくなってきます。無理な練習はせず、いつも喉の状態に気をつけて、練習方法を工夫しながら、楽しんで歌っていただければ、と思います。
【その他】
・次回の練習からは、ソリストの方々がいらしてくださる予定です。どうぞお楽しみに!
・体調を整え、コンサートに向けて万全で臨めるよう心がけましょう。
・たくさんのお客様に聞いてもらえるよう、チケット販売にご協力ください。
・ご質問などがあればメールでも直接でもお知らせください。ワークショップ内、または、メールマガジンにてお答えいたします。
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