ワークショップ2024夏 第3回のまとめ

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《YMSA発声・歌唱ワークショップ 第3回のまとめ》

【ワークショップメニュー】

 

■ストレッチ 15分

→なぜストレッチから行うのか

発声はスポーツと同じ、筋肉をいつも反応しやすい状態にするため

※第3回は椅子に座った状態でストレッチを行いました

ストレッチも含め、体の管理はその時の体調、環境とよく相談することが大切です

・足を組み、(左膝が上の場合は)右肘で左膝外側を押さえ、顔は右を向きます→左右行います

・足を組み、前屈をします(太ももの裏を伸ばします)→左右行います

足を広げ、両肘で膝が内側に入ってこないように抑えながら前屈

・首を横に倒す、首を抑え斜めに倒す、首を回す
・顎を大きく広げる
 →顎関節症に注意、顎先が首に近づかないように注意
・口を大きく広げ《口角を外側に↔︎口角を内側に》
・舌を口の中で回す
 →舌先ができるだけゆっくり・遠くを回るように

 

※ストレッチの最中は呼吸を止めないことが重要
※ストレッチの順番が大事
 →体の中心、大きい筋肉から、歌うために重要な小さい筋肉に近づいていく

※あくまで例ですので、ご自身で役に立つストレッチを見つけましょう。声を出したいからと喉の周りだけストレッチをやってもあまり効果はありません。血液は太い血管から細い血管へと伝わっていきます。体全体がポカポカするように、方法を考えましょう。

 

■ブレストレーニング 10分

  これまでと同じですので詳細はこちらをご参照ください。

 ※「息が思い通りでない」ということは「声が思い通りでない」ということです(ベルヌーイの定理より)。 

 

■脳のトレーニング 10分

  これまでと同じ内容は第1回第2回の内容をご参照ください。

 

■発声 15分

・このワークショップでのキーポイントは4つ

①息の通り方

②息の通り道

声門閉鎖

④???

 

・今回のテーマは③声門閉鎖

 

❶息を自由に扱った上で、声を出すためには、それを音に変換する必要があります。息のエネルギーを音のエネルギーに変えるには、声帯をしっかりと閉じる必要があります。ただし、声帯を閉じることは過剰になると声帯を痛めるリスクがあります。声帯を閉じる訓練を行う際には、無理をしないことが重要です。

❷日本語には自動的に声帯を弾く音(声門破裂音)があります。特に、母音ではじまる言葉を発音する時に生じる声門破裂音を利用します。

例)うさぎ(「う」の時に声門破裂音があります)→ のうさぎ(「う」の時に声門破裂音がありません)

 

1) 「ドーレーミーレードー」の音形を「あ」ではじまる言葉で練習します
 →「(ド)あきや⁻、(レ)あきや⁻、(ミ)あきや⁻、(レ)あきや⁻、(ド)あきや⁻」
2) 「あ」以外の文字を頭の中で発音します「あ(きや)⁻、あ(きや)⁻…」
3) 5つの「あ」を繋げます「あーあーあーあーあー」

 

このようにして、声帯を閉じて音を出すことに慣れていきます。

 ※前述の通り、声帯を過剰に閉じると声帯を痛める危険があります。

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■歌唱 60分

(前回の内容は、こちらをご参照ください)

 

・声帯を閉じる練習は息が流れていることが前提です。
 → リップロール → 「ng」を使った練習 → 声門閉鎖の練習 → という順序を忘れないように。

 

音域が低いところは声帯が閉じにくく音域が高いところは息が流れにくくなります。

 

・歌うということは、楽譜を再現することではなく、楽譜を通して、想いを表現するということです。

 

・声が出ない一番の原因は自信がないということです。演奏する曲をなんども聴いて、自信を持って歌えるようになりましょう。

 

【ご自宅では…】

 息の流れはあらゆることの前提です。息の流れに確信を持った上で、「息の通り道」「声門閉鎖」というように進めていきましょう。

 

【その他】

・チケットの販売にご協力ください。ワークショップ参加の皆様にはご招待券を一人一枚進呈します。ご希望の方はお申し出ください。

 

・次回(8/2)は文化会館の展示室での開催になります。お間違いのありませんようお願いいたします。

・ご質問などがあればメールでも直接でもお知らせください。ワークショップ内、または、メールにてお答えいたします。